肩の症例(五十肩と腱板損傷)についての勉強会

17日(土)の業務終了後、山王鍼灸整骨院にて行われた勉強会に参加してきました。

タイトルでも述べた二つの疾患には類似する点も多く、しっかりとした鑑別が必要です。

五十肩の記事はこちらもご覧ください。

類似する点として

  • 肩の付け根の痛み
  • 腕が上がらない
  • 患側と健側の肩の高さの違い
  • 重たい荷物を持ち上げられない

他にもありますが、患者様が訴える症状のうち頻度が高いものをリストアップしました。

「五十肩」と「腱板損傷」の違いとはなにか?


① 年齢

運動習慣やお仕事の内容などで個人差はありますが、
五十肩は40~50代以上の方に発症する傾向が強いです。一方、腱板損傷は比較的若い世代に多くみられます。

② 可動域

この二つを鑑別する際に一番確認しなければならないものがこちらになります。

簡潔に説明しますと、五十肩とは「肩関節周囲の軟部組織が硬くなってしまう状態」のことを指します。腱板損傷は「肩関節を固定するインナーマッスルに傷がついた状態」です。

それでは、肩関節の可動域にはどのような変化が現れるか。

五十肩の場合は関節周囲の組織に癒着や拘縮(固まってしまうこと)が起こっているので「他の人(他動)に腕を上にあげてもらっても固まっているので痛くて上がらない」

腱板損傷の場合は筋肉に傷がある状態のため「自分では腕を上げようとすると痛みで上げられないが、助けがあると上げることができる」

このような状態がみられます。

ここまで二つの疾患について短くではありますが説明させていただきました。

肩甲上腕リズムとは

肩関節を動かすには様々な筋肉が連動して動いたり、それを靭帯や軟部組織がサポートしております。
これらに不調をきたすとある状態になります。それは「肩甲上腕リズムの乱れ」です。

「肩甲上腕リズム」とは肩(腕)を挙げる際、正常であれば肩甲骨と上腕骨が1対2の割合で動きます。
つまりバンザイしている状態のとき、肩甲骨は60度、上腕骨は120度動いています。

五十肩や腱板損傷を患っておりますとこれに乱れが生じ、痛みや動かしにくさといった症状が助長されます。

この動きを正常な状態に戻すためのアプローチを施し症状を緩和へと導きます。

まとめ

今回の勉強会はより速やかに緩和できるよう、再度知識を深め、より良いアプローチ方法をスタッフ全員で共有させていただきました。

大岡山すみれ鍼灸整骨院は患者様に寄り添い、辛い症状を緩和できるよう高い施術品質のご提供を心がけております。

五十肩、腱板損傷、肩周囲の痛みなどでお悩みの方はぜひ当院へご相談ください。

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