なぜマスクの着用で顎が痛くなるのか
感染予防や花粉症対策にみなさまマスクを着用されていると思います。
では、マスクを長時間着用していると起こる顎周りの状況を見ていきましょう。
- 呼吸 → 無意識に顎を前に出して(しゃくれ顎)マスクと顔の間に隙間をつくり呼吸しやすい状態にしてしまう。そのため、顎の筋肉に負担がかかります。
- マスクの締め付け → マスクのゴム紐で顎が後ろに引っ張られることにより、顎の筋肉に絶えず力が入ってしまいます。
- 会話 → マスクにより声が聞き取りにくくなってしまうため、通常よりも大きく口を開けて話してしまう。それにより窮屈な状態で大きく口を開けるので顎に関する筋肉に負担が生じます。
上記のような状況に何個当てはまりますか?
自然に口を閉じているとき、上下の歯は接触しないのですが上記のことが関係すると、持続的に歯が接触してしまう状況を作ってしまいます。これをTCH(歯列接触癖)といいます。
口を閉じていただき上下の歯を離した際に違和感があればそれかもしれません。
噛みしめが強かったり、歯ぎしりなどを続けてしまうと顎の関節に負担をかけることになり顎関節症につながります。
顎関節症の症状として
- 顎関節(耳穴の前の痛み)の痛み
- 顎を動かす筋肉の痛み
- 十分に口を大きく開けられない
- 顎を動かしたときに変な音が聞こえる
上記の症状に加え、肩こりや頭痛、不眠などを訴える方も多くいらっしゃいます。
当院のアプローチ方法は
筋肉の緊張により種々の症状が出現すると考え、当院ではマッサージや鍼治療で顎関節症に関係する筋肉を緩和する治療を行っております。
日常の無意識の習慣により顎の痛みは引き起こされます。
- 硬いものを食べるのが好き
- あくびやくしゃみで大きく口を開けてしまう
- よく頬杖をついてしまう
- 噛み締めが強い気がする
- 強いストレスを感じている
顎関節症は一生の間に二人に一人は患うというほど多い疾患です。
上記のようなお悩みなどありましたらご相談ください。